金曜日の22時、羽田空港国際ターミナルでフライトの時刻表を確認する。
23時45分発のAirAsiaは定刻通りの出発予定。
始まりは4日前、一本の電話から。
彼女「Air Asiaがセールやってて、マレーシア行きがめちゃくちゃ安いよ。行かない?」
だ「いいよ、行こうか。日程はいつなの?」
彼女「4日後!」
4日とは早いもので、96時間はあっという間に過ぎ、気がつけば羽田空港国際ターミナルにいるわけです。
今回のマレーシア旅行はさしあたっての目的があるわけでもなく、
ほんとにあの電話がやりとりの全てなわけで、たまには流されるままに飛行機に乗るのも悪くないな、なんて思いました。
まあ、流されるままに飛行機に乗る経験が人生でそう何度もあるとは思えないので、とても貴重な経験であることは間違いないと
思います。それだけでも僕はこの旅に満足感を覚えていました。
しかしいくら急な出発とはいえ、多少の準備は必要になります。
バックパッカーよろしく気の向くままいつまでもその町に滞在するわけにはいかない僕らには、限られた日程のなかで最大限楽しむという使命があるのです。
電話を切ったあと、とりあえず「地球の歩き方マレーシア」を買い、全体に目を通す。
あまり見所らしい見所を見つけられなかったので、近所にあるマレーシア人が経営するマレーシア料理店にお邪魔して事前調査をしたりもしました。
そこで判明したことは、マレーシアはクアラルンプールよりマラッカやジョホールバルなど、多少遠出をしたほうが楽しいらしいということ。
マレーシア料理店のおばちゃんと話している限り、マレーシアの人はとても人懐っこくて親切らしいということ。
他民族国家のマレーシアでは、色んな国の料理が食べれるということ、しかもどれもかなり美味しいらしい。
全てが「らしい」という憶測の域を出ない状態は僕をとてつもなくワクワクさせてくれました。早くマレーシアに行ってみたい。行ってマレーシアを見てみたい。
Webチェックインが必要らしいので事前にチェックインした画面をプリントアウトして持って行ったけど、羽田空港では専用のチェックインゲートがないらしく不要とのこと。
Air Asiaはご存知LCCということで機内持ち込み荷物の制限や預け荷物の重量課金など、普段乗ってる飛行機とはシステムが違います。
もちろん機内食も有料、座席の前にはテレビもない。
もちろん滑走路も端っこのほうを使うので、ゲートから飛行機までかなり遠い。滑走路内をバスか徒歩で飛行機まで向かいます。
それでも移動だけならなんの問題もないわけで、シートが狭いわけでもないし、とても快適な空の旅でした。
Air Asia では、埋まらなかった座席を直前に安く売ってくれたりするらしく、今回は一人3列のシートを確保でき、これはとても快適でおすすめ。
こんなふうに横になって眠れるのはとてもいい、疲れ方がまったく違います。
出発して4時間、深夜3時過ぎに目が覚める。
窓の外を見ると星が見えます。今夜は月が明るい。
光度10000メートル、地球の輪郭がぼんやり弧を描いています。下のほうには月明かりに照らされた雲が小さく千切れて浮かんでいました。
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