インド 13 ガンジスの祈り

インド

インドでは飲酒出来る場所が限られています。

宗教上の理由、庶民には高すぎること、酒類販売許可のライセンスが高すぎることが主な理由らしいです。
ニューデリーではメニューにはないのに店員がおすすめしてきて、必ず瓶にタオルが巻いてあったり、ついだら瓶をいったん奥に持って行ったりと、無許可で提供してる店はあったけど、ここバラナシではちょっと厳しい。
ここはホーリータウンなのです。
SALAで教えてもらったビールが飲めるお店にいき一息つきます。
ここは韓国人の方が経営しており、話を聞くとこの方もインドの魅力にとりつかれ移住した口らしい。
日が暮れた
韓国人オーナーにこれからボートに乗ってお祈りを見に行くんだと話すと「この時間にボートなんて乗ったら危ないよ、追いはぎにあうからやめとけ」

とめちゃくちゃ止められました。
え、そんなにデンジャラスなの?
しかしまあ4人もいればなんとかなるだろう、僕は戦力外だとしても、最悪僕だけが隙を見て逃げ出すくらい楽勝なはず。
オーナーにお礼をいっていざボートを探しにいきます。

昼間とは違った顔をみせる街。

祈りの時間が近づいているからか、人が増えた気がします。
プージャー(礼拝)が行われるダシャーシュワメードガートは人が多く、ボートを選択したのは大正解。
日没時(18時30分ころ)から行われるこの儀式、バラナシにきたら一度は見るべきだと思います。
音と光の劇場空間
目を奪われます
この街がガンガーなしに考えられないというのがよくわかる。
日本人にとっての精神的シンボルが富士山だとすれば、インドでは間違いなくガンガーがそれ。
リズムを刻む打楽器、無数のロウソクの灯、祈りを捧げる女性達。
彼らの日常は僕らに貴重な体験をプレゼントしてくれました。
プージャーが終わり、まだボートの時間があるのでマニカルニカーガートへ。
ここは有名な火葬場。
誰でも見れる場所で、隠さず焼いてしまいます。
三島由紀夫が小説「豊饒の海」で輪廻天性を目のあたりにする光景としてこのガートのことを書いたらしい。
インドでは生も死も全てが目の前に生々しくあります。
ヒンドゥー教の世界観では、ここで焼かれ、ガンガーに流されることが最高の幸せとされていて、そのためにここを目指す巡礼者もいるらしい。
焼けるのをまつ人だけでなく、野良犬や、どこからか迷い込んだ牛も、みながこれを見守っています。
ボートのお兄さんにヒンドゥーの世界感、火葬の決まり、その後の魂の行方などを教えてもらいました。
ここに書くよりも、実際自分の目でみて体感して欲しいと思います。
きっと忘れられない体験になるんじゃないでしょうか。
残念ながら火葬場の写真撮影は絶対に禁止ということで何も残ってません。
ここで一番多いトラブルが写真らしく、ほんとにヤバいことになるらしいので、もし行く機会があってもそれだけは気をつけてください。
宿の前
ボートから降りると、たくさんのガンジャ(マリ◯ァナ)の売人に声をかけられます。売「日本人?」
俺「そうだけど」
売「ガンジャあるよ、ガンジャ」
俺「いや、いいっす…」

さっさと宿に戻ったほうがよさそうな雰囲気。
薬目当てにここバラナシに長期滞在する旅行者も多いらしく、ほんとカオス。
そういえば川辺にタバコみたいなの吹かしてる廃人のような目をした若者がたくさんいたような気がします。

宿にもどりシャワーを浴びます、今日は色々なことがありました。

上手く眠れるか分からないけど、それでも夜は深まり、そしてまた陽は昇るのです。

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