バラナシまで1時間ちょっとのフライトを終え飛行機を降りると、あきらかにニューデリーとは違う場所に来たんだと分かります。
大きな川があるからか、まとわりつく湿気と高い気温、まるで日本の夏。
ニューデリーでは、乾燥してるせいで暑いのに汗をかいてないような気がして、水分補給をついつい忘れがちになります。
ここでは吹き出す汗がペットボトルを手にする合図になり、脱水症状の心配はなさそうです。
空港からタクシーでバラナシまで移動、ニューデリーとは違った喧噪に満ちています。
1時間程度でバラナシに到着、早速宿を探すことに。
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| バラナシの交通事情も最悪 |
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| 基本的に汚い |
ニューデリーでもそうだったけど、バラナシはさらに売り込みがうるさい。
リキシャーはどうだ、宿に案内する、美味しいチャイを飲まないか、などなど、ひっきりなしに声をかけられ正直ほっといて欲しい。
3メートル歩けば10人に声をかけられます、これホントに。
3メートル歩けば10人に声をかけられます、これホントに。
もともとそういう国民性なのか、日本人が珍しいのか、それとも僕たちがカモに見えるのか…
「人と出会わずにインドを旅する事は出来ない」
どこかで聞いた言葉、今回の旅で実感しました。
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| 水分補給 |
ガンガーはここから二キロほど先らしい、歩いてもよかったけどサイクルリキシャーを選択。
値段交渉しようとしたら運転手さんが英語出来ないおじいちゃんで、どうしようかと考えていたら、近くにいた子供たちが親切に通訳してくれて助かりました。
何故か全員と握手、その後満面の笑みで見送ってもらいました、ありがとう子供達。
しばらく走っていると、見知らぬ男性が急に僕たちのリキシャーを止めて、運転手となにやら話し出した。
現地語だったので内容は不明、しかしその男性が
「ここから先は徒歩じゃないと行けないから案内する」
とのこと。
しかし周りをみるとまだ車とか先に進んでるし、行けそうな雰囲気。
運転手のおじいちゃんにまだ行けるでしょ、降りないから行ってくれと頼むも英語が通じず、しょうがなく降りて歩くことに。
ただその男性がすごくしつこい！自分たちで行くからいい、ついてこないでくれと何度言ってもしつこくついてくる。
案の定ホテルを紹介する、一目見てくれるだけでいいと言い出して、正直うんざり。
結局何を言ってもついてくるので、最後はシカト。
五分ほど無視しているとあきらめたらしくどこかへ消えました。
インドで誰にも話しかけられないのは無理として、とにかくついてきて欲しくないときはシカトするのが一番だと学びました。
気がつけばさっきまでの喧噪を離れ、細く入り組んだ路地を歩いています。
どこをどう歩いてきたのかまったく分からないのでもう後戻りできません、とにかく前に進むしかない。
どこをどう歩いてきたのかまったく分からないのでもう後戻りできません、とにかく前に進むしかない。
ガンガーまでもう少し、細い路地の先はこの世の楽園か、それとも…
バラナシでの宿はガンジス川の徒歩圏内にしようと思っていたので、川を目指してひたすら進みます。
赤い枠のあたりで宿を見つける予定。
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| バラナシ地図 |
ガンジス川沿いの街は細い路地が入り組み、とても汚い。
あちこちに汚物が散乱していて、ハエが飛び、イヤな匂いがまとわりついてきます。
生ゴミや精肉後のいらない臓器など、おかまいなしに捨てられていて、それを求めて牛や犬、猿など様々な動物が街を徘徊しています。
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| まるで迷路のような複雑さ |
まるで廃墟の迷路に迷い込んだような感覚。
しかしそこにはちゃんと人々の生活があり、熱気があります。
死んでるようで生きてる街。
死んでるようで生きてる街。
彷徨いながらガンガーを目指し、古い建物を曲がったところで急に目の前が開けました。
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| ガンガー |
これが聖河、ガンガー。
ガンジス川にいってみたい、自分の夢が一つ叶いました。
ちなみにガンジス川というのは英語名で、現地の方はガンガーと言い、河そのものが神格化され、女神として崇められています。
ただ川辺に佇んでいるだけの僕たちも包んでくれる、そんな優しさを感じました。
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| 人々の営み |
ほんとはすぐに宿を探さないと困るのに、ここではゆっくりと時間が流れる。
不思議な場所。
欧米人カップルにタバコをわけてもらい一服。
そのまま座り込んでしばらくぼーっとしてました。
欧米人カップルにタバコをわけてもらい一服。
そのまま座り込んでしばらくぼーっとしてました。
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| Ganga Fuji Home |
宿は地球の歩き方にものってるガンガーフジホームに。
ここのオーナー、ラージさんは日本に長い事滞在してたそうで、日本語が堪能とのこと。
体調が悪い中知らない土地にきたから、せめて日本語が通じるホテルにしないともしもの時対応できないからという理由でここに決めたのに、まさかのラージさん不在。
名古屋に出張らしいです、そうですか残念です。
まあ翌日帰ってきて無事お会い出来たんですけどね、正直心細かったです。
シャワー、トイレ、ベットをチェックして荷物を降ろす、エアコンは飾りみたいにちゃちなのが一つ、後は空気をかき回すファンが天井にあるだけ。
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| ホテルからみたバラナシ |
廃墟にしか見えないのに、物凄い生を感じられる街。
バラナシはガンガーと共に3000年以上の歴史を持つ古い街で、ヒンドゥー教最大の聖地。
街の全ての小道は川辺に通じているそうで、母なるガンガーなしには考えられない街なのです。
ガンガーと共に生き、この世を後にするとき、ガンガーの中にかえる。
この街の人にとってはそれが全て。
まだ明るい、少し街を歩いてみることにします。
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