海を目指して歩くって、聞こえはいいけど実際はとても大変です。まず地図の外側まできてるのでそもそも道が分からん。そしてこの暑さ。汗がとめどなく溢れてTシャツがびしょびしょです。
マジでここはどこですか?
こういう時にあったら便利だなーと思うのがSIMフリーのスマートフォン。地図アプリ立ち上げてナビしてもらえればさすがの僕でも迷わないと思います。欲しいなー。
でもiPhoneで7万円くらいするらしいからちょっと高いよなー。空港で外人さんがSIMカードを購入してるのをみて、日本でもSIMフリー版が気軽に手に入ればいいのにといつも思います。
かなりの距離を歩いてやっと人通りのある通りに合流、道を聞きまくりながら少しずつ海へ近づいていきます。
途中、上からマラッカを一望出来る展望タワーらしきものを発見。観光客がワイワイガヤガヤと乗り込んでいきます。これは有名な観光スポットに違いない、きっとそうだ、行くしかないっす。
なんか地元の小学生らしき集団の後ろに並んで展望台への入場待ちです。
40RMって書いてますね、1200円くらいか?結構高いです、マレーシアは普通にお金がかかります。
列に並んでる間、後ろのマレーシア人家族から何故か写真を撮らせてくれと言われパシャパシャと撮影されました。なんじゃ?日本人が珍しいのか?僕も負けじと彼らの写真をとってみたけど特に面白みもなく、どうしてあんなに写真をとられたのか未だに謎です。待ってる間暇だったから色々話せたのはとてもよかったんですけど、最後まで何故写真を撮ったのかは教えてくれませんでした…
やっと行列も進み、入場。エレベーターで展望台まで登るのかと思ってたら、展望スペースが上下する仕組みになってました。上手く書けないけど、意味分かりますかね?椅子が円形に配置されたガラス張りの円盤が上までぐいーと登って、360度ゆっくりと回転する仕組みです。
街キレイです。なんかヨーロッパっぽい気がします(自分の感想)水辺の街って好きなんです、イタリアのベネツィアとか。
そして気がつけばかなり海の近くまで来ていたみたいです。でも写真をみて分かるようにビーチとかなさそうだけど…どうやって海辺まで行けばいいんだ?
展望台を降りて、海の方へ歩いていきます。途中安宿街を抜け、6車線道路を横切り、高級ホテルのフェンスを突破してなんとか水辺へたどり着きました。
やっと到着、マラッカ海峡。
地理にはまったく興味が無いけどなんだか感動します。教科書で勉強した場所に来るなんてずいぶん大人になったもんです。
せっかくここまで来たし、足だけでも海に入ってみようと水際まであるいていくと…
ヘドロなんですけど…
歩けば歩くほど足がめり込む…
まったく歩けない僕の向こうで目にも眩しい白い服着たおっさんがスタコラ歩いております。
なに、コツがあるの?ヘドロを歩くコツ?
後ろを振り向けば腹を抱えて彼女が笑い転げています。しかも平気な顔でスタスタ歩いてるし…なんで?なんで僕だけが歩けないの??
これ以上あがいたら死ぬと判断し速攻砂場まで退却。これが底なし沼か…
スタスタ歩いていく彼女もいつ底なし沼にはまるか分からない。危ない!
だ「危ないぞー!それ以上いったら死ぬぞー!」
彼女「んなわけあるかー」
だ「いや俺死にかけたし、引き返せー!」
彼女 シカト
うう、この足どうすんのよ…とりあえず先ほど突破した高級ホテルのフェンスまで引き返し歩いていると、ホテルの制服を着たお兄さんがかけよってきます。
え、やばい怒られる?!ここやっぱり入っちゃいけなかった?!
ダッシュで逃げようにもこの足じゃ走れないし、彼女を置いてもいけないし、潔く謝ろうと神妙な顔をしているとホテルの兄ちゃん「へい、こっちに水道があるから足洗いなよ」
だ「へ?怒るんじゃないの?」
兄ちゃん「へ?なんで?まあそこの水道自由に使っていいから、その足じゃ歩けないだろ」
うう、ほんとにありがとう。マレーシア人みんな優しいよ。底なし沼にハマった僕を全力で笑ってた相方よりよっぽど優しい…
足もキレイになったし、まだ時間もあるのでもう一つの観光スポットへ向かいます。
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