タイ 4 タイのエレファント

タイ

前回までのあらすじ

宿泊するホテルも決まり、夜のカオサンでディナーとマッサージを楽しみます。

もう少し遊びたいと思い夜のカオサンを探検していると、怪しげなバーを発見しました。

 

タイのエレファント

怪しげなネオン

前回の記事にも書いた通り、まこつは正真正銘のエロであります。
男ならそんなもんだよねー、というレベルではなく思考が下半身で行われているレベルのエロガッパです。

女の子が「まこつ優しいね」って言ってるのを聞くと「いやいやまこつはヤラしいんだよ」と教えてあげたいといつも思っております。実際何度も教えてます。まこつごめん。そんな彼お気に入りのAちゃんは確かにとても可愛い。純正タイガールのAちゃんはめちゃくちゃスタイルよし、顔よし、しかも日本語までしゃべるとくればエロガッパを止めるものはもう何もありません。

ま「だっぴ、タイ最高やな!」

だ「うん、そうだね」

楽しい会話をしながら飲んでいると、他のスタッフがお店に現れました。

女店員B「あらーいらっしゃい!日本人ねー、ようこそ」

だ「こちらのおねーさんも日本語!こんばんはー」

男店員C「ヘーイボーイズ、ウェルカム」

だ「あ、こっちは英語か、よろしく」

おばさん店員「…」ガシッ

だ「何、どうしたの!?なんで腕組まれてるの!?近いちかい、ちょっと離れて」

C「彼女お兄さんのこと気に入ったって。ちょっと相手してあげてくれない」

だ「はあ…いいんですけど、胸がめっちゃあたる、てか胸に腕が挟まってるんですけど…」

C「あらいいじゃない。その後は僕と楽しまない?」

だ「はい?」

Cの手が不意に僕の股間をまさぐる。

C「僕、男専門なの」

すっかり忘れていました。ここはタイランド。性にオープンな国。ニューハーフ天国。

だ「ちょっと、あの、急に言われても心の準備がまだ」C「あら未体験なの?じゃあ日本に帰るまでゆっくり待つわ。ちなみに女店員Bはレディーボーイよ」

一同「はい?」

C「分からなかった?」

だ「まったく…」

ま「あの、一応聞くけど、Aちゃんは、女性、よね?」

C「あなた…女性だと思ってたの?」

ま「え?!

C「まあこれ以上は言わないでおくわ、じゃあ僕はもう上がりだから帰るわね、バーイ」

緊急事態である。タイのエレファント最大の試練である。やはり世界の壁は想像以上に厚い。これを乗り越えることがエレファントになる最初の関門か…
Aちゃんは僕の目から見ても可愛い。間違いなく美人です。なのにここに来て立ちはだかるまさかの疑惑。性別の壁
昨日のタクシー以上にパニックになっているエレファントに声をかけます。

ま「俺は、俺は男に惚れたんか…?」

と「まこつさん、まだ男だと決まったわけじゃないからさ。あの人冗談で言ったのかもしれないし」

ま「そうかな、もうまったく分からんのやけど…」

だ「大丈夫だよ、きっと冗談で言ったんだよ!それにもし男だったとしてもそれはそれで面白いじゃん」

ま「全然面白くないわ!!勘弁してくれ!!」

Aちゃん「さっきから何ひそひそ話してるの?」

一同「いや、何もないよ、ちょっと疲れたからマッサージ行こうかって相談してたの」

Aちゃん「えー、行っちゃうの?今お客さんみんな帰ったからゆっくりお話出来るのに」

だ「うーん、でもちょっと疲れたしなー」

ま「俺…」

と「ん、なに?」

ま「俺…」

だ「どした?」

ま「俺、残るよ!

だ「あんた正気か?!」

ま「俺、残って確かめる!俺、自分の気持ちを信じる!」

Aちゃん「確かめる?信じる?何を?」

一同「いやいやこっちの話」

Aちゃん「???」

ま「よしAちゃん!飲もうか、2人で!」

男である、彼はタイのエレファントに恥じない大人の男であります。紳士的なエロです。
何かを吹っ切った男の凛々しい横顔をちらりと見やり、エレファントを残してマッサージに向かいます。

 

決断

本日2度目のタイマッサージ中色々議論したとりあえずの結論は、「Aちゃんはおそらく女性だが、かりに男性だったとしてもあのキレイさならオッケーである」というところに落ち着きました。
1時間後…

店内メニュー

だ「おーいまこつ、終わったぞー。帰ろうぜー」

ま「おつかれー。俺、この後AちゃんとBと一緒にクラブ行くよ」

だ「は?!」

ま「俺、もう迷わない。タイを楽しむことに決めたんだ!」

もう何も言うまい。

「全身に何百の武器を仕込んでも腹にくくった”一本の槍”に適わねぇこともある」byゼフ

国民的漫画ワンピースでもこのような記述があります。エロエロの実の能力者は強いなぁ…

明け方4時頃ホテルに帰ってきたまこつおじさんは終止ご満悦でマシンガンのように話しておりましたが、寝ぼけていた僕たちはほとんど内容を覚えておらず、ただただ眩しい彼の笑顔だけがぼんやりと記憶に残ることになりました。

 

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