前回のあらすじ
電話一本で旅行を決めた僕たちは、現地待ち合わせでタイを旅行する事にしました。
日程が合わなかったので友達は前乗りしています。僕たちはトランジットでまずはマレーシアのクアラルンプール国際空港に降り立ちました。
マレーシア クアラルンプール国際空港 トランジット
予定より1時間早い、早朝5:30にマレーシアクアラルンプールのLCCターミナルに到着しました。
今回最安値でタイまで行くにはマレーシアでの乗り継ぎ便しかなかったのです。
マレーシア〜タイの飛行機は6時間後の出発です。
待つのは構わないんですけど、マレーシアのクアラルンプール国際空港は何もやることがありません。街に出るには1時間かかるし、じゃあ近所で遊ぼうにも森が広がってるばかりで行くところがない。
しょうがないので以前宿泊したクアラルンプールのホテルオーナーにLINEでメッセージしたり、メインターミナルに移動して喋れもしないのに欧米さんとコミュニケーションを取ろうとして撃沈したり、彼女と日米貿易摩擦について語ったりしてました。
メインターミナルに移動するには空港内をバスで移動するんですが、バス待ってると大荷物を抱えた欧米女性2人組がいたんです。あまりにも荷物が巨大だったから「手伝いましょうか?」って言ったら満面の笑みで
「ありがとう!おねがい!」
気持ちいいですね、とてもスマートな印象を受けます。欧米男性はスマートでレディーファーストだと言うけど、同じだけ女性もスマートでカッコイイんですよね。色々と見習おうと思いました。
いよいよタイに向けて出発
ちっちゃい飛行機で2時間ほどのフライト。
途中イミグレーションカードを書いたんですが、分からない英単語があって隣の寝ている欧米さんを叩き起こして教えてもらいました。彼にはボールペンを貸したし寝てて書きそびれなかったんだからきっと感謝されているはずです。
今回はエアアジアでのフライトです。
LCCで旅行する人もかなり増えましたね。
初めてLCCを利用する方に気をつけて欲しいのは、チケットの管理や、搭乗案内の簡素さ。僕たちが利用した時はレシートみたいな紙切れのチケットで、うっかりカフェで捨ててしまいそうになりました。
搭乗案内も、すごくあっさりとした案内で、聞き逃したら大変です。英語のみの案内なので、英語に自信がない場合は搭乗口で待ってる方が安心です。
タイ、ドンムアン空港に到着 バスでカオサンストリートへ
ドンムアン空港でバーツを入手していざカオサンへ。
バスがあるらしいのでインフォメーションで聞いてバス乗り場へ。モチットマイとかいう停留所で乗り換えればカオサンまで行けるそうです。合計で40B(約120円)ほど。簡単な案内くれたんで迷わず行けました、親切です。
チケットおばさんにカオサンに着いたら教えてくれと頼んで、後はゆっくりバスに揺られます。1時間ほど。道混み過ぎじゃないか?バスは冷房効き過ぎで寒いし完全に現地バスなのでバックパックが邪魔でしょうがない。
チケットおばさん「カオサン」
到着しました、カオサン。
バスを降りて深呼吸、外は暑いけどバスは寒すぎる、どうにかなりませんか。
早速まこつとの待ち合わせ場所へ向かおうとバックパックを担いだら
と「ねえ、あのバックパックの人、日本人だよ」
だ「え、あ、ほんとだ。同じバスだったんだね、気付かなかった」
と「ガイドブック見てるから道分からないんじゃない?教えてあげたら?」
だ「そうだね。こんにちはー」
I君「あ、こんにちは」
だ「カオサン行くの?俺等もカオサンだから一緒に行こう」
I「ほんとですか、ありがとうございます。実は今回海外一人旅デビューで全く分からないんです。僕、Iって言います」
だ「だっぴです、こっちは彼女、よろしく。」
I君は大学生で、卒業前に長期休みを利用して東南アジア一周を計画しているらしい。らしいというのは今後のルートも日程もまったく決まっていないからである。旅人ですね、羨ましい。
だ「ここがカオサンだよ、この辺には腐る程ホテルあるから、絶対部屋は見つかるよ。あてが無いんなら知ってるところ紹介するけど」
I「本当ですか、じゃあお願いします」
以前カオサンに泊まったとき教えてもらったゲストハウスを紹介してみることに。
だ「評判いいみたいだよ、泊まってるカップルに聞いたらすごくいいホテルだし安いって言ってたから。でも場所が分かりにくいから近くまで一緒に行くよ」
自信満々に俺についてこい宣言後、秒速で道に迷った僕は途方に暮れカオサンの真ん中であらゆる人に道を尋ねていました。ヘルプミーここはどこ?
I「あの、もう大丈夫ですよ、自分一人で探しますから…」
だ「いやいやちょい待ち、おかしいなーこの辺のはずなんだけど…」
さっきまでI君は僕のことを尊敬の眼差しで見ていました。旅の先輩として、いや大先輩として敬われていた、少なくとも僕はそういう風に感じていたし、それに恥じない自分であろうと頑張っていました。
それが今や「なんだこいつ」という海より深い不信感が瞳にはっきり見て取れます。むしろ「こいつめんどくさい」に近いかもしれない。やばいどうしよう、僕は極度の方向音痴なだけで決して知ったかぶりではないのに。
意味不明な被害妄想で泣きそうな僕を遠くから呼ぶ声が聞こえました。
「だっぴー!こっちこっちー!」
カオサンの雑踏の中、ポテポテとまこつおじさんが登場しました。
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